実践研究所副所長の松浦です。
去る9月7日に大阪府教育センター教育相談室の皆様に「関係機関との連携」というテーマでお話をさせていただきました。
私自身がスクールソーシャルワーカーとして活動していることから、校内での連携体制をどのように構築しているかということや、学校外の支援機関と連携する際に気を付けていることなどについてお話しいたしました。
この秋は「連携」や「ネットワーク」というテーマでご講演させていただく予定が多くあります。
地域福祉における「連携」や「協働」とは?
地域福祉の実践において、「連携」や「協働」ということの重要性がよく言われますが、実際にはどのようなものなのでしょうか。
また、ネットワークにおいて「顔のみえる関係性づくり」が大切ともいわれますが、具体的にどのように進めていけばいいのでしょうか。
私自身の実践を振り返ると、他機関との連携の第一歩は「互いを知る」というところから始まります。
まずは「自分(あるいは所属している機関)は何ができるのか」ということを伝えます。そこで大事なことは「ここからは難しい、できていない」ということも含めて伝えるということです。
そのうえで「だからこそ、あなたがたと連携したい」という姿勢が大切です。ただし、「ここまでしかできないから、お願いします」だけだと、相手によっては「押しつけられた」と感じることもあります。
日ごろからそれぞれの機関の「強み」と「弱み」、この両方を互いに分かり合えているということが「顔の見える関係性」にもつながっているのではないかと考えています。